妙福寺日記
皆さんこんにちは。望月です。
7月になり一年もすでに半分が過ぎました。境内では蝉の鳴き声が聞こえ、もう僅かに夏の暑さを感じています。
私も4月より妙福寺で給仕させて頂き3ヶ月が経ちました。勤め初めてからまだ僅かですが少しずつ檀家さんの顔と名前が一致し、会話をする中で皆様本当に心温かい方ばかりで練馬に来て良かったと感じています。普段境内で声を掛けて頂くだけでなく、野菜や飲み物等の御供養を沢山に賜り本当に有難い限りであります。最近、先輩である伊久美上人と夕食で自炊を始め、皆様から頂いた御供養を調理して食事をしています。
食事を頂く前と頂いた後には「いただきます」「ご馳走さま」と言いますが、この言葉以外にも食べる前にお唱えする仏教を基とした「食法(じきほう)」というものがあります。
天の三光に身を温め、地の五穀に精神を養う、みなこれ本仏の慈悲なり。
たとえ一滴の水、一粒の米も功徳と辛苦によらざることなし。
我等これによって心身の健康をまっとうし、仏祖の教えを守って四恩に報謝し、
奉仕の浄行を達せしめたまえ。
南無妙法蓮華経
というものです。
私達が普段口にする食べ物はどれも必ず誰かの苦労があって出来上がります。それは食べ物だけに限らず身の回りの全てのものがそうであると思います。それらは、元を辿れば全て御釈迦様が私達の事を慈しみ下さった送り物であり、感謝しなければなりません。
私達は朝起きて目が覚め、食事を頂くということが習慣になり、気が付けば習慣が当たり前となり定着しています。ですが、当たり前こそが有り難いことであるのだと思います。以前、伊久美上人から「当たり前の反対は有難いこと」と教えて頂きました。今一度、身の回りの当たり前に目を向け感謝し共に御題目を御唱えして参りましょう。
当たり前で普段は恥ずかしく中々言えませんが、住職と伊久美上人と過ごす4か月はあっという間で、毎日幸せに思っています。私の笑顔が好きって言ってくれる時の住職と伊久美上人の満面の笑みが好きです。これから先も一緒に過ごさせて下さい。